
核P-MODELの[unZIP]の初見印象を聞きながら書きだした
<<1回目歌詞聞かずに聞いたver>>
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<<歌詞見ながらver>>
1.Phase-0
最初のリズムボックスに初期Pが
bspで聞いた時より低音が重い
右からのテスラコイルbspでいた?
パートの終わり方、beaconの頃から「驚かしてやろう」感前面に出してくるようになったな?
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「死の火を踏み」か…絶対聞こえんわ
「段々輝度は増し」ね…「帰路余し」で「生まれた日への帰り道はそこかしこにあるのに気付け」のような感じかと…
得意の「いー」で上がるための這い這いか。這う這うの体から「ほーほー」でも行けそうだけど
「凛と降りるオーロラキミを輝り」この辺全然聞こえなかった。空耳にもならない感じ
「可能な憶を咲き」これヒラサワにしては抽象的だな。彼は比喩の達人なので出てこなかったのか、あえてなのか
「毒を割き/咲き」でTLの終わり「エンドレスの比喩を咲いて」と同じく「世に認められないものがつまらないものの間からひょっこり顔を出す」みたいなイメージだった
「陽の変化ならと聞こえ」これなんだろう?だれの台詞?陰陽の陰ではないということか?それとも太陽の陽?
後者だと「金星」の「いつか陽をあおいで」の続編で、そのいつかが今なのかもしれない
「陽の変化」であの時憧れていた「陽」と全く同じものではないけれど、それでもというイメージ
「笑みひとかど月へとどくオーラ」これ[speed tube]の微動だにせず届かせてるオーラから成長した感じ
こういう言葉以外の伝達手段としてヒラサワは音楽を選んだけど、選ばなかった磁場、電場、オーラ、超能力(虫の知らせ)とか仲間っぽいよね
「守った原初の火 今煌々と燃え盛り」いつものヒラサワ節
最新テクノロジーの上で太古の魂を復活させるようなヒラサワールド
曲の中で最も言いたいのはこれかな
2.パルテノン
いつものsynth1で始まる
bspで聞いた時より遅く感じる
サビ部分声以外の音少ない(見上げれば白き~)、グレゴリオ聖歌の如きバカコーラス
「丘の上ハロー人類と」は文學界に寄せられたヒラサワの寄稿「楽曲『転倒する男』に向けての雑記」で展開されるsfと情景が似ている
→もしかしたらこの2曲はつながりがあるかも
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「努々」ってこれなんだ
ヒラサワ努々といえばパレードの「努々省みるな」ぐらいしか出てこないので使用頻度が低い上良いイメージがない
「答えが実る木の下で」この木に実ってる答えってきっと全員の頭の上にあるんだろう
「後は気づくだけ」
「とりどりに謂れの無い時は過ぎ」これなんだろう?
人類を騙してきた奴らがオマエタチを生かす時間の流れはもう終わった、かな?
「荘厳の絵」か「その産声」に聞こえてました
「問われなきその産声」→はじめからあたりまえにある、のような
3. ハルディンドーム
冒頭のシンセsynth1(じゃないかも)
→synth1にしては低音が多く、豊か
たしかにリッチなシンセ入ってる
この曲は新しいシンセのお披露目ソングかも
sawかもしくはテスラコイルの音いじったかの放電っぽい音(テスラコイルにしては音軽い)
!?ギタービビった
→この牧歌的なギター、ともすればぜんぜん曲調に合ってないギター、human-leの救済っぽさ思い出す
この曲は救済系だね(ナーシサス次元とかhuman-leとかの系統)
今回牧歌的、救済的な穏やかなエンディングっぽい曲多めに感じる
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「覚めて憩えよ無二の子」ベルセルク?
半旗?反旗ではない
「千年の呪詛」などやっぱりベルセルクや鷹の団のイメージを惹起してくるワード多いけど[ash crow]とか[forces]とかと繋がりが?
明るいベルセルク、ベルセルクへの救済のような歌詞
「達成の空砲」「牽制の銃声」いつもの「あると思わされているないもの」ね
「遥かで鳴る」は「なーる」なんだ。ちょっとカワイイ…「鳴れよ」とか「鳴るよ」でもいいのに
4. ヴェロニカ
放火にあったサーカス
[Beacon]の「転倒する男」に近い
「善意と他者に権威づけられて健康のために信じて飲んでいたものが毒だった系」
「ニューロンの灯をとき」のメロデイ、bspでは切られてたけどいいな
ストレートな感動系って感じ
歌をちゃんと歌っている(賢者のプロペラっぽいような)
ヒラサワの歌メロは全くキャッチ―ではなく「まさかその音階を歌メロに?」が多いけど今回は特にそう
サビでループすることを念頭に置かない歌メロっぽい
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「来た道記憶になく」ね。清くに~に聞こえてた(他者から保障された衛生ってかんじの)
「降る餌で満ちる日」か。震えにしか….これを当てるのは無理ですよ
「幕」「間」ってなんで分かれてるんだろう?幕間ではないのか?幕と間の間になんかある?
自分で歌うとブレスがなくて苦しい
5. phase-6
妖しさ満点のスタート
やはりアルバム[Beacon]と被ってくるイメージが多くこの曲も[Landing]とか「論理的同人の認知的別世界」とかと親戚っぽい
そして放火にあったサーカス
ちょっと「幽霊列車」に見える東欧のイメージある
これが一番のりやすい(ライブでは変な動きで揺れる聴衆が目撃されるだろう)
ギプノーザでぶつけられたグラインダーの音じゃん(テスラコイルの音、高音域だけ取り出したような)
終わり方で脅かそうとして遊んでませんか今回
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関係ないけどこのページのヒラサワ、銃口の前に立つブッダのように見える
撃っても弾全部外れるやつ。なんならブーメランのごとく返ってくるやつ
この曲は遅いからか結構聞き取れる
…と思ったらプンプンしてる鳥いた
「放った火 踊った夜」ってちょっと面白く聞こえるけど…狙ってる?
ヒラサワールドにおける鳥って一回鳥出てくる曲集めて考察してみたいね
なんだろう自由の象徴?誰に強制されたわけでもない自然の群れ=フラクタル?
やっぱヒラサワ一回さらっと構造主義とかガロア群論とか遊びで通ってみてほしい
6. バイバイHalycon
「ファイファイ屋!(アンチビストロン)」系
歌詞に一瞬おふざけ入れてくる系のあれ「痩せましょうゲキ細く」とか「レスキューのロープをバイトが引く」とか
皮肉の明るさ系ソング
「もう大丈夫」のメロデイが不安定すぎて「あー大丈夫よ。タービンが回るわ」に聞こえる(大丈夫じゃない)
→というか気づいた人は自分で脱出できるし、その先に仲間もいるができない人たちはできないことにも気づかないまま沈んでいく
→だから沈み切る瞬間までどうぞお幸せに、っていう24時間幸せだらけの二重の「大丈夫」かな
ヒラサワが教祖にならないための「大丈夫」って感じ
→ヒラサワになんも考えずついていけばokの思考停止人を振り落とすイメージ
くーーーーろんの最後の終わり方、笑わせたいのかカッコイイつもりなのか(個人的にはあざやかな平手打ちのようでカッコイイと思う)
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エモいと言えヒラサワ
「ぬるい詰めの大崩壊」?詰将棋とかそういう?詰問とか?
「バンされてgo」ね。騙されてこうかと
核P-MODELけっこうダーウィン出てくるね
ヒラサワールドでアメリカが正義の味方気取りの象徴であるように、ダーウィンは大ウソつきの象徴?
「海辺までGO」ヒラサワールドにおける海辺はもちろんフローズンビーチで歌われた科学と祈りの狭間、論理と感性のバランス、自然と人とのゆるやかな境界地里山なわけだからちょっとだけ救済入ってる感じがする
7.窓際の大惨事
6から続く皮肉とそこからの救済
脅かした分優しくするDV?
今走ってる列車の窓際、あのハルディンホテルで新たな世界に旅たつ列車の窓際なので、これは気づいた人たちが窓から炎上する地上を遠くに見ている感じだろうか
(ちょっと選民思想っぽいな)
歌詞カード見てないとcry me 宇宙の果てと聞こえるんですが…?
ギター!いつものリフレインギター
終わり方今回いつも変じゃん
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うそだー「暗い宇宙の果て」って言ってないだろ
cry meとしか聞こえない
「善良の風鈴で」は聞き取れたけど風鈴なんだ
控えめで涼やかな音は確かに知性っぽい
「栄光の鳥の群れ」はさっきプンプンしてた鳥?
「明けに溶ける」の歌い方揺れた感じが真っすぐ飾らず飛んでくる感じ。この歌い方心が揺れる
「直感の天性」とかもうヒラサワールドを支える方のワードを隠さなくなってきてるね
8.幻想鉄道
役立つ宇宙ってdustoidよ歩行は快適かに繋がるイメージがある
「しーずかーなー」声は眠らずにのメロデイまさかそれ?
不安定すぎてカラオケで音外すやつ
ヒラサワは不安定な音を不安定なまま発声できる演出できる音痴が素晴らしい
「デューン」なんかの「デューーーーーーーーン」のところとかね
終わり方明るいまま終わってくれないんだ
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「際立つ苦渋にまた隠されて」。努力で苦しんでる方が偉いみたいないつものやつ
ヤギ初登場じゃない?
「日々の死角」って[town 0 phase 5]の「行こうすれちがおう愛はいかがと 今夜真実の街角で」の街角と同じかも?
9.Timeineの始まり
終りや東の方と違ってキャッチーが逃げ出した
「蓬莱の地」?ヒラサワはこういうアジア的なワードをヨーロッパサウンドに混ぜてくる。
こういう部分が曲調の和風に合わさると「和楽器一個も使ってないのに和風」になる
「巡航プシクラオン」とかがそうだ
「幽霊列車」の残骸のようにまさかそれ繰り返すのかっていういつものヒラサワ節
うん、文句のつけようが無い程エンディング的…と思いきやギター直前の歌メロがおふざけしてきた
ギターもうちょっと弾いてよ…
ヒラサワはこういうひき逃げみたいなギターか同じフレーズ繰り返す弾き方多いよね
(ギタリストはもっと速弾きとか複雑なフレーズとかで魅せるイメージだけどヒラサワギターはあくまで楽曲の一部なんだろうな)
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「突堤」これ土木関係の人以外読めないよ。どこで知ったワード?
宝来、これ蓬莱(中国の死の世界のような場所)と=かな?
「接近せり」「楽観せり」接近性と楽観性かと。「ざんがーい」と同じで聞き取れないタイプのワード
しかもややこしいことに「「宝来の字」だった。地じゃないんだ。じゃあ中国の桃源郷とは関係ないのかな
「波浪」って「ハロー」って言いたかったんでしょ?「家 家 家」で「イェー」って言ってると同じで
p-modelの「音のミゾからハロー」が復活?
10.モイポーリア
これこそ文句のつけようがないほど美しいエンディング
記憶のbeaconの大人しいタイプ…じゃなかったわ後半でそう来るか
でも派手ではない盛り上がり方でおとなしいという印象は崩してないように思う
今回新しく手に入れたシンセあちこちで使ってるね、気に入ったのかな?
モジュラーでしたっけ、ライブでみせて
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これはほとんど聞き取れる
おそらくエンディングだから(本当の意味での)盛り上がるが派手ではなく、歌に被って来てないからかと
あと単純に遅い曲
どことなく「アンチモネシア」の穏やかさを感じ取れるエンディングにふさわしい曲
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全曲聞き終わっての雑記
今回意外なことに2週通して聞いてもこれはというお気に入り楽曲がない
ぜひ幼女AIシンガーに歌わせたいと思ったり自分で歌いたいと思う楽曲がない
しいて選ぶならphase-0の激しさと主張の強さかな
遮眼大師に近い
一曲目に派手で人目を引く曲を持ってくる形式のための曲
いや5週くらいしてたら「窓際の大惨事」いいなと思い始めた
これはおそらく今回のunzipの曲の在り方が1曲1曲が独立しているというよりはすべて繋がって一つのアルバムを形成しているからかもしれない
すごく東洋思想的。縁起的というか曲同士のつながりが見えると面白い
さっきのプンプンしてる鳥の後に栄光の鳥の群れが来たり
[Beacon]の頃からはっきり出てきたヒラサワの方向性は名付けるならアンチコンセプトアルバム
「救済の技法」のような明確な「医療」といった具体的なコンセプトがなく、ヒラサワの集大成のような、ヒラサワでありさえすれば外部からの外付け思想はいらないという考え方が見える
思想の方向は[Blue Limbo]の頃からさらに陰謀論敵外敵ではなくヒラサワ内部、ヒト科の精神性に切り込んでおり、[Blue Limbo]と比較すると怒りや不条理への抵抗感が少なく、ヒラサワらしい「真っ向から対峙するのではなく出し抜く」の面が強まっている
Xでも度々気づいている人々(特に若者)に期待するようなポストを投稿したりと[Blue Limbo]の頃に比較して幸せになったように思える
クリエイターは幸せになるとつまんなくなる説があるけどヒラサワは「満たされつつあるのでその段階を一つ越えてまた一つ上の次元からモノを持ってきて人々に見せよう」って感じ