余話[Alice in Quantumland/鏡音レン]

余話[Alice in Quantumland/鏡音レン]

鏡音聖誕祭楽曲[Alice in Quantumland]の余話。
この曲は「量子の国のアリス」(著:Robert Gilmore)から着想を得た曲だ。

私の曲ではっきりと元ネタがあるものは珍しいが、初めてこの本を読み進めた際に「量子の国」「海の底のティーパーティー」「少年の姿をしたアリス」のビジョンが白昼夢に見えたのでこれは仮想ネットワークアルバム[Nord]に入るべく立ち昇って来たビジョンととらえて[Nord]の世界観に沿わせつつも量子力学の冷たさ、無機質さと懐かしさを生かす方向に曲作りの舵を切った。

さて、おそらくどこでもまだ話していなかったと思うが、つまりある曲がどのアルバムに入るのかをどう決めているのか?

起こりの始めにビジョンありき。
まず白昼夢のようなビジョンが見える。
今回だったら「量子の国」「海の底のティーパーティー」「海中のたき火」「ヨーロッパを思わせる街灯と夕暮れ~夜の空間」「永遠に少年の姿をした、少女アリスと違い誰にも存在を認知されないアリス」といったようなビジョンとイメージ。
そして仮想ネットワークアルバム[Nord]が持つはっきりとした強烈な、一つの白昼夢。(これは明言しない。明言したら曲にする意味がない。)

そこからこの絵にそぐう楽器を探していく。
迷ったときはこの楽器はこの絵の上で流れていてもおかしくないか?を自問自答していく。
[Alice in Quantumland]の持つ白昼夢がアルバム[Nord]という長編小説の、その中の章の一つとして存在するのが見えたため、[Alice in Quantumland]という小さな島が[Nord]の海に浮遊しても大丈夫だと確信したためみごと[Alice in Quantumland]は仮想ネットワークアルバム[Nord]の中の1曲となった。

ここで早合点してはいけないのが実際のリアルな地域とは関係ない。
例えば今回なら上で上げたビジョンに「ヨーロッパ」という単語が出て来たが、だからといってヨーロッパの民族楽器やオーケストラしか使ってはいけないというわけではない。

今回なら南米、アンデス山脈を吹き抜ける涼しい風を思わせる笛もあればシンセからなる電子音、コンガや中東の打楽器(オリエンタル・タンバリン)から中国のパーカッションDa bo、bangu(時計の秒針のような), アフリカのsanza, balofon(シロフォンのような)、東欧のDudukまでありとあらゆる楽器の入り組んだ世界中アレンジだ。

私の楽曲では常に民族楽器がステージの主役であり、オーケストラ楽器はサポートでしかないがそれもおおむねいつも通り。

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