恬淡余話

[The 8th Room]

狂気を壊変の座につかせ、和解するよりも。創意の突破口とならん。


展開の牢の奥 沈黙で呼ぶ確信は晴れて 謂れは「土人の遊戯」
編みに編まれし天賦を見たか?

Dehi la-ha……

平面の王を見た 癲狂で生む覚醒の中に
呼ばれて「虚数のパレス」 焦がれ焦がれし蓮華は降る、か?

今も常もなしに(今も常もなく) 築いた国慰めに朽ちる(築くわ)
自他も利他もなくて (自他も利他もなく)
下品の性掠めもせぬ清雅の (下品の性掠めぬ)

同素で隔てた美学果ての地で 尊厳のラージャ鉛をふるう
(自他も利他もなきままふるえよ)
影なき複素数理知に明けぬ間に カオス分かたれて天地あれかし
(自他も利他もなきままあれよ天地よ)

雷の如く癒えない陸に
意思をなびかせる獅子を夢む
櫂の如く幼い夜に
海をかき分ける才を夢む
万 幽事を勧進の才地で生めよ
分岐を望むなら
(勧進の才を望むなら)
まだ万象の時を習いなぞる
ヒューマンハイウェイも懐かしい、と

Dehi la-ha……

待ちかねて落つ花の
明星と薫る金色の疑似で
(明星と薫るわ)
悼めよ「奇人の妄挙」
揺らぎ揺らぎて波紋となる、か?
今も常もなしに
(今も常もなく)
築いた国慰めに朽ちる(築くわ)

自他も利他もなくて
(自他も利他もなく)
下品の性掠めもせぬ清雅の
(下品の性掠めぬ)
披瀝で開く名もなき庭園で
根源のラージャ眠りを生きよ
(自他も利他もなきまま眠れよ)
掛け値のハルシオン凪を歌う間に
破滅穿たれて開闢あれかし
(自他も利他もなきままあれよ創世)

賽の如く 知り得ない時を
息を弾ませ遺すを夢む
魔女の如く見えない壁を
呪詛と奇術で開くを夢む
天つ空事で未踏の開墾を
(未踏の才を描く)
語れ分岐を描くなら
もう寄る辺を忘れて凍え走る
天上railwayも懐かしい、と

雷の如く癒えない陸に
意思をなびかせる獅子を夢む
櫂の如く幼い夜に
海をかき分ける才を夢む
万 幽事を勧進の才地で生めよ
分岐を望むなら
(勧進の才を望むなら)
まだ万象の時を習いなぞる
ヒューマンハイウェイも懐かしい、と

展開の牢の奥
韜晦の心は呼び戻され

Dehi la-ha……