洗礼者ヨハネを追って転ばぬ先のネイピアを(アッサジと巡るjourney with cyclops)⑩

洗礼者ヨハネを追って転ばぬ先のネイピアを(アッサジと巡るjourney with cyclops)⑩

指数対数の度肝を抜くアッサジ。

‘journey with cyclops’

『世界一美しい数式「e^iπ=-1」を証明する』(2019.佐藤敏明) を読破し、数学回路を構築した脳で作曲するプロジェクト。

さて、いよいよ微分の平原も佳境に入り、やっとeが頭をのぞかせた。
オイラーの「等式」の本なのにオイラーの「公式」の左辺の指数関数の微分の話が始まるので早とちりに誤植かと思いきや「公式」を利用して等式へたどり着くという寸法。

こういう地図の確認は大事だ。ただ数式を追って理解していくだけではあっというまにこの荒野で野垂れ死ぬことになる。
私は洗礼者ヨハネではない。
いよいよ高校数学の分野を飛び出したが落ち着いて歩を進めていけば迷うことはない。ここまでで培った数学脳が根拠のない自信を帆に掲げて荒野を走る。

ここまでオイラーの等式の城を目指して紀行文を綴ってきたが、恐ろしいことに一度も言っていなかった。
このサイトは数学サイトではない。音楽のためのサイトだ。

これほど数学の話ばかり(あと仏教)してきたために騙された読者も多いかもしれないが、毎回序文に書いてきたようにこの’journey with cyclops’はオイラーの等式という数学を理解する過程で構築された数学回路を携えた脳で作曲するプロジェクトだ。

目的は作曲のバージョンアップであり、数学ができるようになるためのものではない。数学を脳内のサイボーグパーツとして作曲をしたいのだ。作曲が目的なのだ。

なのでここに記した数学に関する情報が間違っていたとしても私はその間違った情報ごと糧に数学回路を構築するし、勘違いしたまま数学回路の一部とする。別に誰も困らない。

しかしここに書かれた数学そのものの情報はうかつに信じない方が良い。私は数学者でも模範的数学学習者でもない。
数学そのものに関しては私にとって整合性が取れていなくても一向にかまわないのだから。

さて、これほど作曲のための、と銘打ったので本日はネイピア数より音楽の話をする。
今日はアレンジ曲を書き進めたがなぜか一部のパートが速く聞こえるという謎の現象が起きた。
もちろんテンポは全体で変わっていない。

もともと167BPMで書いていた速い曲であり、歌のパートはその速さで丁度良いと感じていたが歌のない楽器だけのパートで速いと感じた。
いや、速いというよりは「ずれていく」という感覚。

楽器パート(仮にcメロとおくと)、cメロに突入した直後は違和感はないのだが途中から何かがずれていく感じがする。フレーズをずらしても別の楽器に変えてもこのずれていく感覚はなおらない。

クリックを鳴らして聞いても何かが嚙み合っていない不気味な感じがする。BPMを163にまで落としてみたが、落とした直後は合わさったような感じがしても頭から聞くとやはりcパートで一部の楽器がそっぽを向いて暴走している感じがする。

仕方なくその部分だけテンポを落としたところ和解した感じがした。

数学の前置きを書いておいたため期待させて申し訳ないくバツも悪いがおそらくこれは数学回路のせいではない。私が三味線奏者なせいだ。
三味線音楽、主に民謡は拍子が揺れている。楽譜には4/4や3/4と表記してあるが、これは表記上の都合であり三味線弾きはこのテンポ通りには弾いていない。もっと揺れたリズムで弾いている。

私にもその揺れるテンポの感覚が染みついており、そのせいでDAW上できっちり合わせたテンポにはどうしても違和感を持ってしまうことがある。

そこでわざとパートの入りの部分でテンポを揺らすことがある。こうすると何だか和解した感じがして良い。
あたかも歌に入る直前のブレスで時が止まる感じのよう。

最近はずっと数学の話題ばかりだったのでたまにはこういう音楽者らしい話もしておかないとこのサイトのタイトルも疑われかねないので本日はネイピア数をトリガーにした作曲方面のお話。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA