さて、前回一章まで終わったとこの旅路の記録を付けたがもはや六章に突入してしまった。
この二ヶ月コンスタントに数学回路を開発できたわけではないのですっかりシナプスも手と手を放してしまったようだが再び刺激を流している。
微積の下草を踏み分け、相対性理論をかき分け、ようやく時空の話に入った。
光の波面は未来へ向けて数限りない無量の縁起をはらんで走っていく。見上げる満天の時空座標の事象(event)では今まさに弥勒菩薩が衆生を救いにやって来るパンプアップの時間で、はたまた同時に蓮の台で喧々諤々の悟りと大悲の議論が起きている。
この空間内で何が起きようと、それは「世界線」という名伏され辿った経験の連続体となる。
写楽と共に行く旅路が描かれるこちら側の時の流れでは何と呼ぼう?
「歴史」と。
長らく旅路を留守にした後、本日は写楽と共に満天の空を見上げて隣接する世界線に想像を走らせて。